5日間巡回診療船に乗り、ネグロ川沿いのコミュニティの診療に帯同させていただきました。基本的には一日に午前と午後で2つのコミュニティを回ります。
医師、歯科医、看護師、看護アシスタント、料理人など30名弱のチームで船に乗り込みます。
長年船に乗っており今までのIMAのメンバーをよく知っている人も多く、初日から熱烈に歓迎していただきました。
これから5日間お世話になった巡回診療船
巡回診療船外観
団員は屋上のハンモックで寝ましたが、初日から蚊取り線香程度には屈しない蚊たちの洗礼を浴びることになりました。
基本的には診察は村の小学校で行います。コミュニティの人々の一部は診察を受けるために、診療船の右に写っているような小さなボートでやってきます。このボートに必要なガソリンも支給されています。

船内にはワクチンを保管している部屋、歯科治療室、様々な薬剤を保管している部屋などがあり、予想を上回る設備に驚きました。
基本的な薬剤を全て備えている薬剤保管室
薬剤室
村の人々に配布する歯磨き粉
歯磨き粉
村の人々はそれぞれに割り振られた番号が書かれた診療記録を持っています。村で医師は別の紙へその識別番号と症状を書き、その症状に応じて処方箋を渡します。そして、処方箋を受け取った患者やワクチンが必要な患者は船内へ移動し薬をもらう、もしくはワクチンを打つという流れで診療を行います。
1つの村あたり80人程度の診療を終えると、また次の村へ移動します。
IMAの団員は血圧の測定などを担当させていただきました。
村の建物を利用して診察している様子
診療の様子
現地で対応できない患者はマナウスに送ることになります。マナウスでも無料で治療を受けることができます。
このような診療の他に、船が停泊している場所へ移動できない方に対しては小型のボートで訪問診療も行います。その様子は次の記事でご紹介いたします。